真顔のブログ

拙い文章ですが何卒宜しく

私の読書記録

 

おはこんばんは、真顔です。

曲紹介に引き続き本当に申し訳ないとは思ってるんだけど今年の自粛期間中に私の中で読書が再ブームしたので今年読んだ本で特に面白かった五冊を紹介させてほしい。

 

 

じゃあすぐ始めちゃうよ、スタート

 

 

 

①『26文字のラブレター』(游泳社)

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結構前にちょっと変わった辞典をみんなにオススメしたんだけど覚えてる?

 

 

 

これもその出版社が出している本です。言わずもがなタイトルに惹かれて手に取りました。

これは都々逸(どどいつ)と言って江戸時代の終わりから明治時代にかけて、流行した7・7・7・5の26文字から成る唄を集めた本なんだけど、解説がすごく簡潔で読みやすい。本を読むのが嫌いって人でも読めるくらいの文字量だから誰でも読める。唄を読んでどういう意味なのかを一度自分で考える、それから解説を見る っていう読み方が個人的にたのしかったです。そして昔の唄だけでなく作家さんやアーティストの方々によるオリジナル都々逸も収録されていてそれもまた面白い。

 

とここでひとつだけ私の好きな唄を紹介するね。

顔見りゃ苦労を忘れるような 人がありゃこそ苦労する

好きな人の顔を見れば学校や仕事での苦労を忘れることができるけれど、恋によって生まれる苦しみや悲しみもあるよ という意味の唄。その気持ちが少し分かる気がしてこの唄に惹かれたんだけど、このはてブロを読んでくれているオタクたちの中に共感してくれる人が結構いるんじゃないかなと思う。とまぁ、こんな感じで恋に関する唄が沢山載ってます(急に適当)

 

あともうひとつのオススメポイントがいとうあつきさんのイラスト。個人的に雰囲気が好き。唄ごとに現代解釈を交えたイラストが書き下ろされていてそのイラストを見ながら唄を楽しめます。何個か紹介するね。

 

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惚れてこがれた甲斐ない今宵 逢えばくだらぬことばかり

 

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花は折りたし梢は高し 眺め暮らすや木の下に

 

唄の解説は書かないでおくので興味があったら読んでみてね!

 

 

②『無花果とムーン』(桜庭一樹)

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本を買うとき、

タイトル▷▷表紙▷▷あらすじ▷▷書き出し

と段階を踏んで見ていき、好みだったら購入するようにしてるんだけど、この本はすべてがどストライクで即購入を決めた一冊。

 

タイトルからどんな話なのか全く話が読み取れない本が個人的に好きで、読んでるときに「あっ、だからこういう題名なのか!」って分かる瞬間がめちゃくちゃ楽しい。で、この表紙がすごく可愛い。私は内容面白そうでも表紙が微妙だと買うか悩んじゃうときがあるんだけど、みんなはそういう経験ない?だから私の中では表紙も結構重要であらすじ読まずに表紙だけで購入決めちゃうときもあります。

 

次はほとんどの人が見るであろうあらすじ。

ここでやっとこの本のあらすじを紹介します。

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月夜は18歳でパープル・アイと狼の歯を持つ「もらわれっ子」。血は繋がってないけど、お父さんと上の兄貴(一郎)と下のお兄ちゃん(奈落)と月夜の4人で仲良く暮らしてた。

がある日、大好きなお兄ちゃん(奈落)が目の前で突然死んでしまう。

そんな中、年に一度町で開かれる「無花果UFOフェスティバル」にやってきたのは、不思議な2人連れの密と約。

月夜にはどうしても密がお兄ちゃんに見えて____。

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ファンタジー系や独特な世界観のお話が好きだから「これは面白そう!」と思って買いました。みんなもちょっと気になってきた??

 

で、最後は書き出しなんだけど、「今日は、」「むかしむかし、」みたいな普通の書き出しよりも、「〜って知ってる?」って語りかけてきたり「俺は今ジャングルジムの頂上にいる。」みたいな印象的な書き出しの方が読みたい!って気持ちが強くなるというかそそられるんだけどみんなはどう??(書き出しは今ちょっと適当に考えたごめん。)

この本の書き出しは、

  あの日、どこに行くのって聞いたら、お兄ちゃんは振り返って「雲の上までだよ!」って笑った。

  あの瞬間がすべて。時間よ、止まれ。

って部分だけ1ページのど真ん中にドドン!と書いてあって、私は「えー!なにこれキニナル〜🎶」とテンションが上がりました。という感じで購入を決めたわけだけど、読んでみたらやっぱり面白かった!

みんなにも読んでもらいたい〜!!!!!!!!

 

個人的おすすめポイントは3つ。

 

①世界観

町の名前だったり登場人物の名前がすごく特徴的。私がびっくりしたのは苺苺苺苺苺って書いていちごって名前の女の子が登場したときかな。だから「あれ?この人なんだったっけ?」みたいなことが起きなくて物語がすんなり入ってくる。

 

②音楽

話の中に既存の曲「ピクニック」「スタンド・バイ・ミー」が出てくるから、その曲を聴くことでより話にのめり込めた。

 

話し言葉

「〜だよね。」「どうしたの?」じゃなくて、「〜だよねぇ。」「どしたの?」みたいな崩した表記が多いから堅苦しくなくて読みやすい。セリフ以外の部分も心地いい具合に話し言葉が使われていてすごくよかった。

 

どう?みんなも気になってくれた??

 

あ!あと1つ!!

夏休みに1人でセミの鳴き声とクーラーの音を聞きながら何となく付けてるテレビをソファに寝転がって流し見してる瞬間、この世界には自分しか存在しないんじゃないかっていうワクワクするような寂しいような気分になることが私はあるんだけど、この本はそんな気分を味わえる!!!そこが私のどハマりした大きなポイントかもしれない。読書苦手な人も最後まで読める本だと思うから読んでみてほしい。

 

 

③『明け方の若者たち』(カツセマサヒコ)

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この本は表紙に惹かれたのと、帯にある著名人の方たちの一言コメントで面白そうだなと思って買いました。だから帯の画像載せるね、どーん。

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どう?

 

みんなも読みたくなった??

、、、ちょっと私もこの本一言で紹介してみていい????(好奇心)

 

 

生々しさがクセになる。ーーー真顔(オタク)

 

 

ごめん、無謀な挑戦だった。ごめん。

真面目に紹介するね。

 

“こんなハズじゃなかった人生”を日々葛藤しながら生きている若者たちの物語が描かれた一冊。さっきの一言コメントで生々しいって言ったけど、本を読んでる感覚というよりも月9ドラマを見ているかのような新感覚が生々しさを感じた理由だと思う。十章に分かれていて、毎回章の書き出しは主人公の説明臭い懐古から始まるんだけどそれがまた心地よかった。あと章の題名が特殊でいいなと思った。私が特に好きなのは“甘いミルクティーの氷は溶けて” 。章の題名に好きも嫌いもあるかって話だけど。無花果とムーンでも話したけど既存の曲がこの本も結構出てくるから聴きながら読むのもオススメ。

 

この本の紹介はこんな感じ!!

みんなに面白さが伝わってるかな〜心配だけどもうちょっと続けるね。

 

 

④『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(桜庭一樹)

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またまた桜庭一樹さんの作品。

約200ページのお話だからこれを要約して紹介するのが本当に難しいんだけど、なんとか話の内容を読み取れないように伝えるとしたら

 

“実弾”でないものに関わらないと決めたあたし(山田なぎさ)。そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑が何かと絡んでくる。砂糖菓子の弾丸ばかり撃つ藻屑に最初は突き放していたなぎさだがどこか魅力的な藻屑に惹かれていって.......。

 

私の持ち合わせた説明力ではこのあらすじが精一杯でした.......実弾と砂糖菓子の弾丸とは何なのか、なぜ藻屑は砂糖菓子の弾丸を撃ち続けているのか、“実弾”にこだわっていたなぎさが藻屑と出会ったことで変わっていく姿に注目して読んで貰えると面白いと思う。子供ならではの悩みや感情、色んなことを考えさせられる一冊。

 

 

⑤『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ)

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最後はWhalien52大好き芸人がタイトルを見て購入を即決した本。ここのオタクたちも気になってウズウズしてるんじゃない???!さっそくあらすじから紹介します。

 

あらすじ

52ヘルツのクジラは他のクジラと異なる周波数で鳴くからコミュニケーションが取れなくて“世界で一番孤独なクジラ”と呼ばれている。この物語の主人公もまた自分の声を聞いてくれる人がいない孤独な人生を送っていた。そんな彼女が母に虐待され「ムシ」呼ばわりされている少年と出会い______

 

濁しに濁した紹介なので乱雑で申し訳ない。正直内容的に苦手な人も多いと思うし、「本当に面白いからみんな読んでよ〜!!」のテンションでオススメできる本ではない。すごく苦しくなるし切なさもあって読んでいて辛くなることが何度かあった。でも読み終わった後はその辛さを乗り越えた達成感もありスッキリした気分になれる。愛には色んな形があることや自分の声を聞いてくれる人の大切さを知ることができる、収穫の多い本だった。そして今まで本を読んで泣いたことがなかったんだけど、初めて大泣きしました。自分の感情が沢山揺れ動いた初めての本だからみんなにもオススメしたい。だから虐待の描写があっても大丈夫な人はぜひ読んでほしい。みんなにとっても人生においてすごく記憶に残る一冊の本になると思う。

 

 

 

 

ここまで読んでくれたみんなありがとう。一冊でも気になる本があってくれたら嬉しいな。来年は今年より沢山本を読むことを目標にしたいと思います。(急な意思表明) みんなのおすすめの本があったら私に教えてね。では良いお年を。